雇用継続給付:高年齢雇用継続給付

60歳以上65歳未満・被保険者期間5年以上・賃金75%未満への低下。働き続ける意欲を支える給付の要件を固めます。

編集・検証: 社労士スタディ編集部 公式情報: 全国社会保険労務士会連合会 試験センター 制作・検証方針

60歳を境に賃金が大きく下がる。そんなとき働き続ける意欲を支えるのが高年齢雇用継続給付。「在職しながら受ける給付」の代表格です。

深見 つむぎ(普段) 深見 つむぎ

雇用継続給付に残るのは、高年齢雇用継続給付と介護休業給付の2つでしたね。

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

よく整理できているわ。
今日は前者を扱いましょう。
まず場面を想像して。
定年後に再雇用されて、仕事はほぼ同じ。
でも給料は大幅に下がる。
あなたなら、どう感じる?

戸倉 ジャスミン(しょんぼり) 戸倉 ジャスミン

うぅ…同じ仕事なのに給料だけ減るの? やる気なくなっちゃうよ…

雪村 ましろ(普段) 雪村 ましろ

…でも、それでも働き続けたい人はいるよね。
ちょっとでも支えてくれたら、続けられるのかも。

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

二人とも核心に触れているわ。高年齢雇用継続給付は、その「続けられる」を作るための給付なの。

対象は60歳以上65歳未満の被保険者で、算定基礎期間が5年以上ある人よ。

深見 つむぎ(普段) 深見 つむぎ

5年以上。
基本手当の要件とは別物ですね。

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

混同しないこと。
そして支給の条件は賃金の低下率。
60歳到達時等の賃金月額に比べて、各支給対象月の賃金が75%未満に低下した場合に支給されるわ。

戸倉 ジャスミン(びっくり) 戸倉 ジャスミン

マジで!? 75%未満って、けっこう下がらないともらえないんだ。

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

4分の1以上下がって初めて対象ね。
支給額は支給対象月の賃金額に一定率を乗じた額で、低下率が大きいほど率が高い。
ただしこの最高給付率は法改正で段階的に縮小されている論点。
定年延長が進んで役割が見直されているの。
具体的な率は受験年度の資料で確認して。

深見 つむぎ(普段) 深見 つむぎ

この給付には2種類あると聞きました。

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

高年齢雇用継続基本給付金と高年齢再就職給付金ね。
前者は基本手当を受けずに働き続けている人。
後者はいったん離職して基本手当を受け、60歳以後に再就職した人よ。

戸倉 ジャスミン(びっくり) 戸倉 ジャスミン

基本手当をもらってから再就職したなら、再就職手当ももらえるんじゃないの?

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

鋭い。
でも再就職手当と高年齢再就職給付金は、どちらか一方の選択。
両方は受けられないの。
ここは頻出よ。

支給期間は、基本手当の支給残日数が200日以上なら2年、100日以上200日未満なら1年。
いずれも65歳に達する月までが限度で、残日数100日未満なら対象にならないわ。

雪村 ましろ(笑顔) 雪村 ましろ

えへへ、200日で2年、100日で1年。
数字がきれいだから覚えられそう。

確認クイズ

高年齢雇用継続給付に関する記述として、正しいものはどれか。

  1. 支給対象は55歳以上65歳未満の被保険者で、算定基礎期間が3年以上ある者である
  2. 各支給対象月の賃金が、60歳到達時等の賃金月額の75%未満に低下した場合に支給される
  3. 高年齢再就職給付金と再就職手当は、要件を満たせば両方を併給することができる
  4. 高年齢再就職給付金は、基本手当の支給残日数が50日以上あれば支給される
こたえを見る

正解: 2. 各支給対象月の賃金が、60歳到達時等の賃金月額の75%未満に低下した場合に支給される

正解は選択肢2。高年齢雇用継続給付は賃金が60歳到達時等の75%未満に低下した場合に支給される。選択肢1は誤りで、対象は60歳以上65歳未満・算定基礎期間5年以上。選択肢3も誤りで、再就職手当とはいずれか一方を選択する。選択肢4も誤りで、支給残日数100日以上が必要。

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