最低賃金法の基礎(労基法28条からの接続)

金額は毎年変わりますが、仕組みは変わりません。地域別と特定、決定の3要素、そして「算入しない賃金」を押さえます。

編集・検証: 社労士スタディ編集部 公式情報: 全国社会保険労務士会連合会 試験センター 制作・検証方針

労基法28条は「賃金の最低基準に関しては、最低賃金法の定めるところによる」と述べるだけ。中身は最低賃金法にあります。

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

労基法28条は、賃金の最低基準は最低賃金法の定めるところによる、と書いてあるだけ。
中身は別の法律に引っ越しているの。

戸倉 ジャスミン(笑顔) 戸倉 ジャスミン

最低賃金! ニュースでよく聞くやつだ。
時給いくら、みたいな。

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

金額は毎年見直されるから、試験では金額そのものより仕組みが問われるわ。

深見 つむぎ(普段) 深見 つむぎ

種類は2つ。
地域別最低賃金と特定最低賃金ですね。

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

地域別最低賃金はすべての都道府県について決定され、その地域の労働者と使用者に適用される。
特定最低賃金は特定の産業について、関係労使の申出を受けて必要と認めるときに決定されるものよ。

雪村 ましろ(普段) 雪村 ましろ

「すべての労働者」…パートさんも入るの?

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

パートもアルバイトも、雇用形態を問わず適用されるわ。
そして派遣労働者には、派遣先の事業場がある地域の最低賃金が適用されるの。

戸倉 ジャスミン(びっくり) 戸倉 ジャスミン

えっ、派遣元じゃなくて派遣先なんだ?

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

そこは大事な引っかけ。
「派遣先の地域」よ。

深見 つむぎ(普段) 深見 つむぎ

地域別最低賃金の決定要素は、労働者の生計費、労働者の賃金、通常の事業の賃金支払能力の3つ。
生計費を考慮するに当たっては、生活保護に係る施策との整合性に配慮する、でしたね。

香月 リサ 先生(笑顔) 香月 リサ 先生

完璧ね。
3要素は暗記事項よ。

雪村 ましろ(普段) 雪村 ましろ

もし最低賃金より低い契約をしちゃったら…?

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

その部分は無効になって、最低賃金と同様の定めをしたものとみなされるわ。
契約が丸ごと無効になるのではなく、下回った部分だけ差し替わるの。

戸倉 ジャスミン(普段) 戸倉 ジャスミン

手当を全部足して最低賃金を超えてればOK?

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

そこも罠。
最低賃金の対象にならない賃金があるの。
臨時に支払われる賃金、1か月を超える期間ごとに支払われる賃金、時間外・休日・深夜の割増部分、そして精皆勤手当・通勤手当・家族手当。
これらを除いて比較するわ。

深見 つむぎ(普段) 深見 つむぎ

毎月きちんと支払われる基本給と一部の手当で判断する、というイメージですね。

確認クイズ

最低賃金に関する記述として誤っているものはどれか。

  1. 地域別最低賃金は、パートタイム労働者やアルバイトにも適用される。
  2. 派遣労働者については、派遣元の事業場がある地域の地域別最低賃金が適用される。
  3. 最低賃金額に達しない賃金を定める労働契約は、その部分について無効となり、最低賃金と同様の定めをしたものとみなされる。
  4. 通勤手当や家族手当は、最低賃金額と比較する賃金には算入しない。
こたえを見る

正解: 2. 派遣労働者については、派遣元の事業場がある地域の地域別最低賃金が適用される。

誤りは選択肢2です。派遣労働者には、派遣先の事業場がある地域の地域別最低賃金が適用されます。選択肢1・3・4は正しい記述です。

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