安全衛生管理体制① 総括安全衛生管理者・安全管理者・衛生管理者

「何人以上で誰を選ぶか」が勝負。業種と人数の組合せ、そして14日以内・遅滞なく報告のルールを固めます。

編集・検証: 社労士スタディ編集部 公式情報: 全国社会保険労務士会連合会 試験センター 制作・検証方針

安全衛生管理体制は「業種」と「常時使用する労働者数」の2軸で決まります。総括安全衛生管理者・安全管理者・衛生管理者の選任要件を整理します。

深見 つむぎ(普段) 深見 つむぎ

先生、安全衛生管理体制のところ、選任要件の数字がバラバラで頭に入りません。
整理の軸はありますか。

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

軸は2本。
「業種」と「常時使用する労働者数」よ。
まず総括安全衛生管理者から。
これは業種で3つに割れるわ。

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

林業・鉱業・建設業・運送業・清掃業は常時100人以上。

製造業や電気・ガス・熱供給・水道・通信、各種商品卸売業・小売業、旅館業、ゴルフ場業などの中間グループは常時300人以上。
それ以外の業種は常時1,000人以上ね。

戸倉 ジャスミン(びっくり) 戸倉 ジャスミン

100・300・1000!? 差がありすぎない?

香月 リサ 先生(笑顔) 香月 リサ 先生

危険度の順よ。
屋外・現場系ほど少ない人数で選任が必要になる。
「危ないほど早く出てくる」と覚えて。

雪村 ましろ(普段) 雪村 ましろ

総括…って、どんな人がなるの?

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

資格は不要。
その事業場で事業の実施を統括管理する者、つまり工場長や支店長ね。
安全管理者や衛生管理者を指揮する立場よ。

深見 つむぎ(普段) 深見 つむぎ

次が安全管理者ですね。

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

安全管理者は、政令で定める業種 — 総括の100人・300人グループと重なる業種 — で常時50人以上。
業種限定がある点がポイント。

対して衛生管理者は業種を問わず、常時50人以上で必ず選任。
健康は業種に関係ないもの。

戸倉 ジャスミン(普段) 戸倉 ジャスミン

要は「安全は危ない業種だけ、衛生は全業種」ってこと?

香月 リサ 先生(笑顔) 香月 リサ 先生

きれいにまとまったわね。
衛生管理者は規模で人数も増えるわ。
50〜200人で1人、201〜500人で2人、501〜1,000人で3人…と段階的に。

雪村 ましろ(普段) 雪村 ましろ

人が増えたら、見る人も増やすんだね。

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

そう。
常時1,000人を超える事業場では、衛生管理者のうち少なくとも1人を専任にしなければならない。

衛生管理者には、少なくとも毎週1回作業場を巡視する義務もあるわ。

深見 つむぎ(普段) 深見 つむぎ

選任の手続はどうなりますか。

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

ここは共通。
選任すべき事由が発生した日から14日以内に選任し、遅滞なく所轄労働基準監督署長に報告。
この3点セットは絶対に落とせないわ。

戸倉 ジャスミン(笑い) 戸倉 ジャスミン

14日以内、遅滞なく、労働基準監督署長! リズムで覚える!

確認クイズ

安全衛生管理体制に関する記述として、正しいものはどれか。

  1. 衛生管理者は、政令で定める業種において常時50人以上の労働者を使用する事業場でのみ選任すればよい。
  2. 総括安全衛生管理者は、衛生管理者免許を有する者のうちから選任しなければならない。
  3. 衛生管理者は、業種を問わず常時50人以上の労働者を使用する事業場で選任しなければならない。
  4. 安全管理者・衛生管理者は、選任すべき事由が発生した日から30日以内に選任しなければならない。
こたえを見る

正解: 3. 衛生管理者は、業種を問わず常時50人以上の労働者を使用する事業場で選任しなければならない。

衛生管理者は業種を問わず常時50人以上の事業場で選任義務があり、選択肢3が正解です。業種限定があるのは安全管理者のほうなので選択肢1は逆。選択肢2は誤りで、総括安全衛生管理者に資格要件はなく、その事業場で事業の実施を統括管理する者を充てます。選択肢4も誤りで、選任期限は事由発生の日から14日以内です。

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