年金2法の最後の山、厚生年金保険法に入ります。まずは「なぜ2階建てなのか」という制度の骨格から押さえましょう。
いよいよ厚生年金保険法よ。
厚生年金は国民年金と別の制度なのか、それとも上に乗っているのか。
どちらだと思う?
えっと…別の制度! だって名前が違うもん。
…私は「上に乗っている」だと思います。
会社員は国民年金の第2号被保険者でもある、と習いましたよね。
つむぎさんが正解。
会社員は厚生年金の被保険者であると同時に、国民年金の第2号被保険者。
1階の基礎年金の上に、2階として報酬比例の厚生年金が乗る。
これが2階建ての意味ね。
え、両方入ってるの!? 保険料も二重に取られるってこと!?
そこは上手くできているの。
厚生年金の保険料から、基礎年金の分も拠出される仕組みよ。
だから国民年金の保険料を別に納めることはないわ。
1階と2階のぶん、まとめてお家賃を払ってる感じ…?
ましろさん、いい喩えね。
目的条文も見ておきましょう。老齢・障害・死亡について保険給付を行い、労働者とその遺族の生活の安定と福祉の向上に寄与する。
公務員の人は…共済年金じゃなかったんですか? おばあちゃんが昔そう言ってた気がする…
平成27年10月の被用者年金一元化で、共済年金は厚生年金に統合されたの。
今は公務員も私学の先生も厚生年金の被保険者よ。
ただし手続きの窓口は分かれていて、そこを実施機関と呼ぶわ。
民間の会社員が第1号厚生年金被保険者、国家公務員が第2号、地方公務員が第3号、私学が第4号ですね。
うわ、国民年金の1号2号3号と番号がかぶってる! ややこしいー!
そこが試験の狙い目。
国民年金の第3号は扶養されている配偶者、厚生年金の第3号は地方公務員。
全くの別物よ。
確認クイズ
厚生年金保険と国民年金の関係に関する記述として、正しいものはどれか。
- 厚生年金の被保険者は、国民年金の被保険者にはならない。
- 厚生年金の被保険者は、同時に国民年金の第2号被保険者となる。
- 厚生年金の被保険者は、厚生年金の保険料とは別に国民年金の保険料を納付しなければならない。
- 被用者年金一元化により、公務員は厚生年金の被保険者ではなくなった。
こたえを見る
正解: 2. 厚生年金の被保険者は、同時に国民年金の第2号被保険者となる。
正解は選択肢2。厚生年金の被保険者は同時に国民年金の第2号被保険者となり、1階の基礎年金と2階の報酬比例年金の両方を得ます。選択肢1は誤りで、2階建て構造の前提を否定しています。選択肢3も誤りで、基礎年金の費用は厚生年金の保険料から基礎年金拠出金として拠出されるため、国民年金の保険料を別途納める必要はありません。選択肢4は逆で、平成27年10月の被用者年金一元化によって共済年金は厚生年金に統合され、公務員も厚生年金の被保険者となりました。