老齢基礎年金の年金額の考え方(保険料納付済期間・免除期間の反映)

分母は480月。免除は割合で、学生納付特例はゼロで、産前産後は満額で分子に入る。算式の骨格を掴みます。

編集・検証: 社労士スタディ編集部 公式情報: 全国社会保険労務士会連合会 試験センター 制作・検証方針

受給資格を得たあとは「いくらもらえるか」。480月という分母と、免除期間の反映割合が計算の骨格になります。

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

今日は老齢基礎年金の額。
金額そのものではなく、構造を掴んでほしいの。

深見 つむぎ(普段) 深見 つむぎ

満額になるのはどういう場合ですか。

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

20歳から60歳までの40年、つまり480月すべてが保険料納付済期間であれば満額。
この480が計算の分母になるわ。

式にすると、満額 ×(保険料納付済月数 + 免除月数 × 反映割合)÷ 480。
この形を覚えて。

戸倉 ジャスミン(びっくり) 戸倉 ジャスミン

480か月! 40年って…ましろのおじいちゃん、ずっと和菓子を作ってたなぁ。

深見 つむぎ(普段) 深見 つむぎ

反映割合は、全額免除が2分の1、4分の3免除が8分の5、半額が8分の6、4分の1免除が8分の7でしたね。

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

完璧よ。
それを分子に足し込むだけ。
ここで問題。
学生納付特例の期間は分子に入る?

戸倉 ジャスミン(あせる) 戸倉 ジャスミン

入る! …あ、待って。
あれは免除じゃなくて猶予だった!

香月 リサ 先生(笑顔) 香月 リサ 先生

自分で気づけたわね。
学生納付特例と納付猶予は、追納しない限り分子にゼロで入る。
年金額には響かないの。

雪村 ましろ(普段) 雪村 ましろ

でも、産前産後の免除は…満額扱いだったよね?

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

そう、産前産後は保険料納付済期間そのものとして分子に丸ごと入る。
免除という名前でも扱いが違う。
ここが差のつくところ。

それと、第2号被保険者としての20歳未満・60歳以後の期間も分子には入らないわ。
480月の器は20歳から60歳まで。
その外は厚生年金の経過的加算で拾われるの。

戸倉 ジャスミン(普段) 戸倉 ジャスミン

先生、金額はいくらなの? 数字で教えてよ!

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

それが言えないの。
満額は法定額に改定率を掛けて算出され、賃金や物価に応じて毎年度改定されるから。マクロ経済スライドによる調整も入るしね。

試験でも金額そのものより算式と反映割合が問われるわ。
数字を追いかけるより構造を掴んで。

深見 つむぎ(普段) 深見 つむぎ

配偶者に関する振替加算という仕組みもありましたね。

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

厚生年金の加給年金額が、配偶者が65歳になると配偶者自身の老齢基礎年金に振り替わる仕組みね。
対象は昭和41年4月1日以前生まれの配偶者。
厚生年金の回で詳しくやるわ。

確認クイズ

老齢基礎年金の額に関する記述として正しいものはどれか。

  1. 納付猶予を受けた期間は、追納しなくても老齢基礎年金の額に8分の5が反映される。
  2. 老齢基礎年金が満額となるのは、保険料納付済期間が480月ある場合である。
  3. 第2号被保険者としての60歳以後の期間も、老齢基礎年金の額の計算の基礎となる。
  4. 老齢基礎年金の満額は法律で固定されており、改定されることはない。
こたえを見る

正解: 2. 老齢基礎年金が満額となるのは、保険料納付済期間が480月ある場合である。

正解は選択肢2。20歳以上60歳未満の480月がすべて保険料納付済期間であれば満額となります。選択肢1は誤りで、納付猶予期間は追納しない限り年金額に反映されません。選択肢3も誤りで、60歳以後の第2号被保険者期間は老齢基礎年金の額には反映されません(厚生年金の経過的加算で調整)。選択肢4は誤りで、満額は毎年度改定されます。

香月リサ先生、深見つむぎが科学館の体験展示を楽しむ様子

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