保険料の法定免除・申請免除(全額・一部)

法定免除は当然に全額免除、申請免除は4段階。年金額への反映割合「8分の5・6・7」と、一部免除の残額納付の罠を押さえます。

編集・検証: 社労士スタディ編集部 公式情報: 全国社会保険労務士会連合会 試験センター 制作・検証方針

保険料を納められない事情があるとき、制度は免除で受け皿を用意しています。法定免除と申請免除、そして年金額への反映割合が本題です。

雪村 ましろ(しょんぼり) 雪村 ましろ

先生…保険料が払えないとき、そのまま放っておいたらどうなっちゃうの?

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

未納になるわ。
未納期間は受給資格期間にも入らないし、年金額にも一切反映されない。
最悪の選択なの。

戸倉 ジャスミン(あせる) 戸倉 ジャスミン

うぅ…じゃあ、どうすればいいの?

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

きちんと保険料免除の手続きをすること。法定免除は、要件に該当すれば当然に全額免除よ。
障害基礎年金や1級・2級の障害厚生年金の受給権者であるとき、生活保護法の生活扶助を受けるとき、国立ハンセン病療養所等に入所しているときの3つ。

深見 つむぎ(普段) 深見 つむぎ

全額免除に限られるのですね。
段階的な一部免除はない。

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

そう。
一方の申請免除は4段階。
全額免除、4分の3免除、半額免除、4分の1免除。
所得が一定以下であることなどが要件で、本人・配偶者・世帯主の所得で判定するわ。

戸倉 ジャスミン(びっくり) 戸倉 ジャスミン

ちょっと待って、親の所得まで見られるの?

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

世帯主の所得も見るからね。
後で学ぶ学生納付特例との決定的な違いになるから、印をつけておいて。

深見 つむぎ(普段) 深見 つむぎ

免除された期間は年金額にどう反映されますか。
ゼロではないはずです。

香月 リサ 先生(笑顔) 香月 リサ 先生

いい着眼点。
基礎年金には国庫負担が2分の1入っているから、全額免除でも2分の1は年金額に反映されるの。

反映割合は、全額免除が2分の1、4分の3免除が8分の5、半額免除が8分の6、4分の1免除が8分の7。
分母を8に揃えると4・5・6・7ときれいに並ぶわ。

戸倉 ジャスミン(笑い) 戸倉 ジャスミン

…4、5、6、7。
あたしでも覚えられそう! 納める割合が多いほど反映も多いんだね。

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

そのとおり。
ただし一部免除には落とし穴があるの。
4分の3免除なら残りの4分の1は自分で納める必要がある。
その残額を納めないと、免除期間として扱われず未納期間になってしまうのよ。

深見 つむぎ(普段) 深見 つむぎ

…申請しただけでは足りず、残額の納付までがワンセットということですね。

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

そう。
繰り返し問われる論点よ。
なお免除期間は、年金額への反映は割合的でも、受給資格期間にはフルに算入されるわ。

確認クイズ

国民年金の保険料免除に関する記述として正しいものはどれか。

  1. 4分の3免除を受けた期間は、残りの4分の1の保険料を納付しなくても保険料免除期間として扱われる。
  2. 全額免除を受けた期間は、老齢基礎年金の額に一切反映されない。
  3. 生活保護法による生活扶助を受けている者は、申請により保険料の半額免除を受けることができる。
  4. 半額免除を受け、免除されない残りの保険料を納付した期間は、老齢基礎年金の額に8分の6が反映される。
こたえを見る

正解: 4. 半額免除を受け、免除されない残りの保険料を納付した期間は、老齢基礎年金の額に8分の6が反映される。

正解は選択肢4。国庫負担が2分の1であることを前提に、半額免除期間は8分の6(=4分の3)が反映されます。選択肢1は誤りで、残額を納付しなければ未納期間になります。選択肢2も誤りで、全額免除期間でも2分の1が反映されます。選択肢3は誤りで、生活扶助を受けている場合は申請ではなく法定免除(全額免除)の対象です。

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