出産育児一時金・家族出産育児一時金

妊娠85日以後なら死産・流産でも支給。「出産」の定義、多胎の扱い、そして資格喪失後6か月以内の出産まで整理します。

編集・検証: 社労士スタディ編集部 公式情報: 全国社会保険労務士会連合会 試験センター 制作・検証方針

出産費用を支える一時金。「出産」とは何日目からを指すのか、そして流産や死産でも支給されるのか。定義から詰めます。

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

今日は出産育児一時金。
被保険者が出産したときに支給される一時金ね。

戸倉 ジャスミン(普段) 戸倉 ジャスミン

先生、いくらもらえるの?

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

そこは政令で定められていて、改定されてきた経緯があるの。
だから金額を丸暗記するより、政令で定める額が支給されるという枠組みを押さえて。

試験直前に最新額を確認する、という付き合い方が正解よ。

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

むしろ問われるのは出産の定義のほう。
健康保険で「出産」というのは、妊娠85日以後の分娩を指すの。

戸倉 ジャスミン(びっくり) 戸倉 ジャスミン

85日!? なんでそんな半端な数字なの?

深見 つむぎ(普段) 深見 つむぎ

半端ではありません。
妊娠月数は1か月を28日として数えます。
3か月で84日ですから、85日目からがちょうど妊娠4か月目に入る日なのです。

雪村 ましろ(しょんぼり) 雪村 ましろ

……先生。
もし、赤ちゃんが無事に生まれなかったときは……?

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

……つらいことを聞くわね。
それでも、妊娠85日以後であれば、死産や流産の場合でも出産育児一時金は支給されるの。

出産という事実に伴う母体の負担と費用に着目した給付だから、結果を問わないの。

戸倉 ジャスミン(普段) 戸倉 ジャスミン

双子のときは? 2人分もらえる?

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

多胎の場合は胎児の数に応じて支給されるわ。
双子なら2人分ね。

深見 つむぎ(普段) 深見 つむぎ

被扶養者が出産した場合は、家族出産育児一時金ですね。
額は同じですか。

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

同額よ。
そして退職後の話も押さえて。
資格喪失後6か月以内に出産したときは、被保険者であった者に支給される。

ただし条件があって、資格喪失の日の前日まで引き続き1年以上被保険者であったことが必要よ。

深見 つむぎ(普段) 深見 つむぎ

1年以上の被保険者期間と、6か月以内の出産。
……継続給付とは別の、独立した仕組みなのですね。

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

そう。
なお支払方法には直接支払制度があって、保険者から医療機関へ直接支払われる。
窓口でまとまったお金を用意しなくて済む仕組みね。

確認クイズ

出産育児一時金に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. 出産育児一時金は、生産の場合にのみ支給され、死産の場合には支給されない。
  2. 健康保険にいう出産とは、妊娠4か月(85日)以後の分娩をいう。
  3. 被扶養者が出産した場合には、出産育児一時金は支給されない。
  4. 資格喪失後6か月以内に出産した場合、被保険者期間の長さを問わず出産育児一時金が支給される。
こたえを見る

正解: 2. 健康保険にいう出産とは、妊娠4か月(85日)以後の分娩をいう。

正しいのは選択肢2。健康保険にいう出産とは妊娠85日(妊娠4か月)以後の分娩をいう。選択肢1は誤りで、妊娠85日以後であれば死産・流産・人工妊娠中絶でも支給される。選択肢3は誤りで、被扶養者の出産には家族出産育児一時金が支給される。選択肢4も誤りで、資格喪失の日の前日まで引き続き1年以上被保険者であったことが必要である。

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