一般常識で薄く広く問われる4法をまとめて。児童手当、企業年金の2つの型、そして船員保険の性格を、要点だけ拾い上げます。
今日は細かい4つの法律を一気に。
深入りせず、性格をつかむのが目標よ。
まず児童手当法。
児童手当は、子どもを養育する人に支給される手当ですよね。
そう。
中学校修了前など一定年齢までの児童を養育する人に、市町村を通じて支給されるの。
金額や対象年齢は改正が多いから、具体的な支給額は断定せず『子育て支援のための手当』と押さえておいて。
金額は覚えなくていいのね。
ラッキー。
その代わり、次の2つは『型の違い』を押さえてほしいの。
企業が用意する上乗せの年金、企業年金よ。
確定給付と確定拠出。
名前は似ていますが、何が違うんでしょうか。
『確定』しているものが違うの。確定給付企業年金——DBね——は、将来受け取る給付額があらかじめ決まっている。
運用がうまくいかなくても、約束した給付を出すのは事業主側の責任よ。
…もらえる額が先に決まってるんだね。
安心だけど、誰かが責任を負うんだ。
ましろさん、そこが本質。
反対に確定拠出年金——DCね——は、出す掛金のほうが決まっている。
運用は加入者本人が指図して、その結果で将来の受取額が変わるの。
運用リスクは加入者が負うわ。
要は、DBは『もらう額が確定』、DCは『払う額が確定』ってこと?
ジャスミンさん、その一言で完璧よ。
確定拠出年金には、企業が実施する企業型と、個人が加入する個人型——iDeCoね——があるわ。
掛金が所得控除の対象になるなど、税制上の優遇があるのも特徴よ。
最後の船員保険は、どういう位置づけですか。
船員保険は、船員を対象とする特別な社会保険なの。
歴史的には医療も労災も失業も一つにまとめた総合保険だったのだけど、今は職務外の疾病などを扱う部分を全国健康保険協会——協会けんぽ——が運営しているの。
船員という特殊な働き方に合わせた制度、と理解しておいて。
…海の上の仕事は、陸の上とは事情が違うもんね。
そうなの。
今日の4つは、深追いより『何のための制度か』を一言で言えることが大事。
DBとDCの違いだけは、確実に。
確認クイズ
企業年金に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 確定給付企業年金は、加入者が受け取る給付の額があらかじめ定められている企業年金である。
- 確定拠出年金は、加入者が将来受け取る給付の額があらかじめ定められている企業年金である。
- 確定給付企業年金では、運用の結果によって加入者が将来受け取る給付の額が増減する。
- 確定拠出年金には、企業が実施する企業型のみがあり、個人が任意に加入する個人型は存在しない。
こたえを見る
正解: 1. 確定給付企業年金は、加入者が受け取る給付の額があらかじめ定められている企業年金である。
正解は選択肢1です。確定給付企業年金(DB)は、将来受け取る給付の額があらかじめ定められている点に特徴があります。選択肢2は誤りで、給付額があらかじめ定まっているのは確定給付企業年金であり、確定拠出年金(DC)はあらかじめ定まっているのは拠出する掛金です。選択肢3も誤り。運用結果で受取額が増減するのは確定拠出年金の特徴です。選択肢4も誤りで、確定拠出年金には企業型のほか、個人が任意に加入する個人型(iDeCo)があります。