「いくらもらえるか」と「いつまでもらえるか」。基本手当日額と受給期間は、切り分けて理解すると迷いません。
先生、いちばん気になるとこ聞いていい? 基本手当って、いくらもらえるの?
率直ね。
計算は二段構え。
まず賃金日額を出し、それに給付率を掛けて基本手当日額を出すの。
賃金日額は、どの期間の賃金から計算するんですか。
被保険者期間として計算された最後の6か月間の賃金総額を180で割る。
6×30=180ね。
…ボーナスも入るの…?
いい質問。
臨時の賃金や、3か月を超える期間ごとに支払われる賃金――つまり賞与――は除かれるわ。
毎月の給与だけで計算するの。
えーっ! ボーナス入れてくれたら嬉しいのに〜。
ジャスミンさん、それだと賞与のある人とない人で不公平でしょう。
毎月の生活水準を反映させる設計なの。
そのとおり。
給付率は原則80%〜50%で、賃金日額が低い人ほど高い率になるわ。
60歳以上65歳未満だけは80%〜45%と下限が少し低いの。
なお賃金日額には年齢区分ごとの上限額・下限額があって、毎年8月に改定される。
金額は覚えなくていい。
「毎年8月改定」だけ押さえて。
お給料が少なかった人ほど割合が高くなるんだ…なんだかホッとする仕組みだなぁ。
次は「いつまで」ですね。受給期間は原則どのくらいですか。
原則離職の日の翌日から起算して1年。
ここで絶対に混同してほしくないのが、受給期間と所定給付日数の違いよ。
ちょっと待って…似てるけど、違うの?
所定給付日数は「何日分もらえるか」、受給期間は「いつまでに受け取らないと消えるか」。
チケットの枚数と有効期限の関係ね。
1年で使い切らないと残りは消滅するわ。
だから例外もあるの。
所定給付日数330日の人は1年+30日、360日の人は1年+60日。
日数が多い人は期間も伸ばす。
理屈が通っているでしょう?
確認クイズ
基本手当日額および受給期間に関する記述として、誤っているものはどれか。
- 賃金日額は、原則として被保険者期間として計算された最後の6か月間に支払われた賃金の総額を180で除して算定する
- 賃金日額の算定において、3か月を超える期間ごとに支払われる賞与も賃金総額に含める
- 基本手当の受給期間は、原則として離職の日の翌日から起算して1年である
- 基本手当の給付率は、賃金日額が低い者ほど高くなるように設定されている
こたえを見る
正解: 2. 賃金日額の算定において、3か月を超える期間ごとに支払われる賞与も賃金総額に含める
誤っているのは選択肢2。賃金日額の算定では、臨時に支払われる賃金および3か月を超える期間ごとに支払われる賃金(賞与等)は算入しない。選択肢1・3・4は正しい。特に選択肢3の受給期間は所定給付日数とは別概念である点に注意。